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月に水があった。確たる証拠がなく、いわば可能性が高いという表現でしか水の存在を提言することのできなかった宇宙論を、人はようやく打破することができたのである。
有人飛行船、アポロ計画の記憶はいつまでたっても新しい。訓練中に火災事故が起き、犠牲者をも出したスペースシャトル。月への旅立ちは決してあまいものではなかったし、人々に伝えられる伝説のような明るい話ばかりでもなかった。他国への猛威を示す技術でもあった。
冷蔵庫から戻した干し椎茸を刻む。沸騰したボウルに11分茹でのパスタを入れる。ここからは7分以内の勝負だ。
熱したフライパンにオリーブを垂らして熱し、スライスした大蒜とタカの爪を炒め、ひき肉をぶち込み塩こしょう。焦げ目がついたらオニオンと椎茸を入れ、固形コンソメと椎茸を戻した際の旨みを半分入れ、蒸気を飛ばすように強火で炒める。
早く仕上げることができればここでまな板や包丁を洗うことができる。
パスタを急いでフライパンに移し、残りの椎茸汁を全部ぶちこんで弱火でかきまぜる。麺の芯がふやける前にケチャップを適量、味を確かめながら強火で仕上げる。面倒なときのナポリタン頼みである。
椎茸は生より干されたもののほうが旨みが強い。ただし強制的な国産の干し椎茸は若干、値が張ることをお忘れなく。それから干し椎茸を戻したものは、熱を加えてからが本当の旨み成分がでるらしいが、すぐに逃げてしまうとのこと。香りを立てるか、総仕上げに使うべし。
それにしても椎茸にはすばらしい名前がある。日本にはしばしば、名産とよばれる一級品には脱帽するほどのネーミングがあてられている。私が今回使ったのは、「魂の欠片」である。
いわゆる左寄りの記事にさえ、彼の存命が書かれていない。訃報も吉報も、我関せずの態度を守っている。
メフディが某国に滞在する期間が五年延長されることになった。しかしその先はなにも保障されていない。恐れるべきは人びとの関心の風化であり、もしその風化を祖国が狙っているのであれば、確実な死刑が彼を待っている。
彼がしたことは、私もしていることである。つまり、私が彼の国でおなじ事を成しておれば、私の首に縄がかかる。
人びとは言う。国や生まれは関係ないと言う。私はそれを、もっともなことだと信じたい。そしてそれを信じるならば、私も死刑に値することになる。