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二の足

 治験モニターにあそびに行った友人から随時シャメがおくられてくる。
 一日に10回も採血をするのだというから舌を巻く。退院するころには、さぞジャンキーな腕になっていることだろう。夜道を歩けば職質まつりである。むしろ通報してやろうかしら。

 聞けば四泊五日で十ウン万だとか。報酬はピンキリだが、この数字は平均値らしい。高いところだとウン十万だとか。
 ただいま三日目で、20人いるモニターのうち3人が理由不明のままいなくなったとかなんとか。消灯後に廊下から聞こえてくる看護婦の声のなかには、「腹くだして帰ったらしいわよ」「よくあることなんですか」「うちでは初めてだわ」という、なにやらニヨニヨしたくなる物騒な話があったとか。
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鷹揚

 病み上がりのタンが緑色なのは、風邪ウィルスを閉じ込めた白血球の死骸らしい。
 白血球過多といえば、母が十代のころに闘病していた相手だ。

白日の下

 第三定住国としての受け入れがはじまった。九月かららしい。対象国はミャンマー、受け入れ人数は90名で、すでに30人余りの難民が予約されている。

 もともと先進国で難民を受け入れていないのは日本くらいなので、沽券にかかわる問題だったのだろう、「やっと」、というより、「知ってたし」の嘲笑の域を出ないのが正直な感想である。自分の尻拭いができぬまま、借金だらけの雁字搦めのなか、人との共生とはなにかを苦心の先に得た答えがこれである。「けっきょくかよ」である。

花火師

 むらさめの降る仲見世を通り過ぎ、飲み屋界隈での呼び込みに吸い寄せられるように韓国酒「マッコリ」を飲む。度数は並みだが、いかんせんノドに引っかからないのでオーガニックワインのようにガンガン飲める。お酒は苦手という人にはおすすめだが、得意と自称する人にはかえって危ないかも。


ラピュタとトトロ

 「右肩に綴じるって、どうやるんですか? ダブルクリップで挟むだけではだめなんですか」
 今年、文藝春秋系の文学賞に初挑戦してみたいと、元職場の後輩が質問してきた。
 文壇の登竜門として挑戦するには一番難しい場所ではあるものの、枚数も初心者向きであるので、感覚をつかみたいという人にもうってつけだと、以前私が彼に提案した文学賞だった。


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